2026/05/07

「気づくと、いつも子どもの口がぽかんと開いている…」
そんな様子が気になったことはありませんか?
実はこの状態は、単なる癖ではなく「口唇閉鎖不全(こうしんへいさふぜん)」と呼ばれる症状の可能性があります。歯並びやむし歯だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。
近年では、日本人の子どもの約3割に、日常的に口が開いている「お口ぽかん」の症状が見られると報告されています。今や、現代の子どもたちに増えている新たな問題とも言われています。
「お口ぽかん」の原因とは?
原因はひとつではありませんが、近年では以下のような生活習慣が関係していると考えられています。
- アレルギー性鼻炎などによる鼻づまり
- 口呼吸の習慣
- 猫背の姿勢でのゲームやスマホ操作
特に鼻が詰まると、自然と口呼吸になりやすくなります。また、姿勢の悪さは口が開きやすくなる原因のひとつです。
「お口ぽかん」が引き起こす問題
口が常に開いている状態が続くと、さまざまなトラブルにつながる可能性があります。
- お口のトラブル
- 歯並びや噛み合わせの悪化
- むし歯や歯周病のリスク増加
- 口の乾燥
- 機能面への影響
- 食べ物が噛みにくい
- 発音が不明瞭になる
- 話しにくさを感じる
さらに、食べる・話すなどのお口の機能が十分に発達しない状態は、「口腔機能発達不全症」と呼ばれています。
2018年からは、15歳未満のお子さんを対象に、公的医療保険での指導・管理が行われるようになりました。口唇閉鎖不全も、その要因のひとつとされています。
ご家庭でできるチェックポイント
お子さんに、こんな様子はありませんか?
- 普段から口が開いている
- 口呼吸をしている
- 睡眠中に口が開いている
- 食事中にくちゃくちゃ音を立てる
- 食べるのが極端に遅い、または早い
- 発音にゆがみがある
これらの症状は、お子さん自身が自覚していないことが多く、周囲の大人も気づきにくい傾向があります。また、「お口ぽかん」は乳幼児健診で指摘されないことも多く、まだ認知度が十分とは言えません。
気になる場合は早めの相談を
「ただの子どもの癖かな?」と思っていても、成長や健康に影響している場合があります。
お子さんの健康のためにも、ぜひご家庭でチェックしてみてください。
