2026/08/04
むし歯と歯周病の原因はどちらもバイオフィルムですが、異なる点がそのバイオフィルムにいる「菌」です。
今回はむし歯について解説します。
むし歯を引き起こす原因のミュータンス菌は、乳歯が生えるタイミングで定着します。
これらの菌は、食べかすに含まれた糖をエサにして、酸をつくり出し、その酸がエナメル質を溶かします(脱灰)。これらの菌は、酸素のある環境でも生きられる「好気性菌」です。
だから、酸素が豊富な歯の表面で増殖していきます。つまり歯を上から「襲う」わけです。
そのため、子どものむし歯の場合、エナメル質の上部から溶かされていきます。
40代以降に気をつけたいむし歯

むし歯の再発(二次う蝕)
詰め物や被せ物の隙間からむし歯ができる。
治療したからといって油断せず、再発しないよう歯科医院でチェックを。
根元むし歯(根面う蝕)
加齢や歯周病で歯茎が下がったところにできるむし歯。
すぐに象牙質に到達し、進行しやすい。
隙間むし歯
歯ブラシが届きにくい歯と歯の間にできるむし歯。
フロスや歯間ブラシなどを用いることが予防には大切。
ですが、大人になるとエナメル質が成熟して硬くなるので、歯の上部にはそれほど大きなむし歯はできません。
大人のむし歯で多いのは、歯と歯の間にできる「隙間むし歯」です。
また、加齢とともに歯茎が下がっていくと、歯の根元の軟らかい部分が露出しますが、そこにできる「根元むし歯(根面う蝕)」にも注意が必要です。
特に、今は悩まされていないけれど、子どものころにむし歯が多かった、という人は高齢になってからの隙間むし歯や根面むし歯に気をつける必要があります。
大人でも歯の上部にむし歯ができることがあります。それが、以前にむし歯治療を受けた詰め物や被せ物の下にできる「二次う蝕」です。
治療してから年数が経つと、詰め物や被せ物の接着状態が悪くなって、隙間ができることで、またむし歯になることがあります。
そのため、詰め物や被せ物がある人は定期的な歯科検診を受診することがとても重要です。
監修歯科医師
浜島 悟
はまじま歯科クリニック 院長
日本歯科医師会会員 / 愛知県歯科医師会会員 / 尾北歯科医師会会員 / 日本口腔インプラント学会会員
浜島 康祐
はまじま歯科クリニック 副院長
歯学博士 / 日本矯正歯科学会会員 / 顎変形症学会会員 / 口唇口蓋裂学会会員 / 近畿東海矯正歯科学会会員 / 愛知学院大学歯学部歯科矯正学講座・小児歯科学講座 招へい教員
