2025/04/21
今回の症例の主訴は、左側の歯並びが気になることと、左側の内側のほっぺをよく噛んでしまうことでした。

お写真からもわかるように、左側の上下の歯がガタついていることが確認できます。今回の症例は、「歯幅過大(※)による叢生」に該当するケースです。
上下左側の4番の歯を計2本抜歯し、マルチブラケットシステムを用いて歯の移動を行いました。
※歯幅過大とは?
前歯の横幅が平均よりも大きい状態を指します。
一般的に、前歯の幅は男性で約8.6mm、女性で約8.5mmが平均とされています。
横幅が大きいと、その分歯が並ぶスペースが不足し、歯並びが乱れやすくなる傾向があります。
<治療経過>
抜歯したスペースに、3番目の歯(犬歯)が後方に移動して並び直していることが確認できます。
全体的に歯列が整い、左右のバランスも大きく改善しました。

<口元の変化>
上下の噛み合わせが改善されたことで、口を開けた際に上下の歯が美しく整って見えるようになりました。
見た目の変化だけでなく、頬を噛んでしまうといったお悩みも改善され、機能面でも良好な結果が得られました。

症例詳細
■主な矯正装置
マルチブラケットシステム
■治療期間
約1年3ヶ月
■費用
約750,000円
別途、処置料がかかります。
■抜歯
上顎4番:1本抜歯
下顎4番:1本抜歯
■考えられるリスク等
・最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
・歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
・装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
・治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりする事が重要です。また、歯が動くと隠れていた虫歯が見えるようになることもあります。
・歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
・ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
・ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
・治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
・治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
・様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
・歯の形を修正したり、噛み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
・矯正装置を誤飲する可能性があります。
・装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
・装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
・装置が外れた後、現在の噛み合わせにあった状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
・あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
・治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になる事があります。
・矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻す事は難しくなります。
症例ブログを今後も掲載していきます。矯正無料相談はLINEまたはお電話にて承ります。
